読書一覧
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私の評価 | 読書年月 | |
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明野照葉 | 海鳴 | △ | 歌手への夢を絶ち母となった主人公が、娘の才能を知り、歌手にしようとする物語。 | 2006年6月 |
浅倉卓弥 | 君の名残を | ○ | 剣道を愛する幼馴染の高校生男女が平安末期の平家物語の時代にタイムスリップして、生き抜く物語。 歴史小説にSFをミックスさせ、「運命、神」と「個人の意思、人生」をテーマにした面白い小説だった。 |
2006年2月 |
浅田次郎 | 椿山課長の七日間 | ☆☆☆☆* |
タイトルから、『忙しく働く課長さんが主人公で、浅田さん得意のヤクザ絡みかな』と予想して読み始めた。 |
2008年10月 |
月下の恋人 | ○ | 浅田次郎らしい、人情物短編集。楽しく読めた。 情夜、告白、忘れじの宿、あなたに会いたい、月下の恋人など11篇の物語が収められている。 |
2007年3月 | |
月のしずく | △ | 浅田次郎らしい人情物の短編小説集。一つ一つの短編は彼独特の心の世界が描かれおり面白い。 | 2006年8月 | |
草原からの使者〜沙高楼綺譚 | ○ | これまで口に出来なかった自分の体験を語り合う有力者達の秘密の会合。ここで聞いたことは他言無用。そこで語られた4つの秘話とは・・・ | 2006年4月 | |
地下鉄に乗って | ◎ | 父との確執が原因で若くして家を出た主人公真治。苦労しながらも家庭を築き地道に生きてきた中年真治が、地下鉄の階段を上がると、そこは30年前の世界が・・ | 2006年2月 | |
憑神 | ○ |
浅田次郎さんらしい「人」を描いた作品。舞台は江戸末期、出世を狙って婿入りした家を離縁されたツキのない主人公が・・・ |
2006年1月 | |
浅野裕子 | 贅沢な孤独 | △ | 裕福な結婚生活が壊れ、孤独に揺れ動く女性の心を描いた作品。 | 2006年6月 |
阿刀田高 | 楽しい古事記 | ☆☆☆** | 古事記も日本書紀も学校で習っただけで、しっかり読んだことはない。本書は阿刀田さんが、分かりやすくそして面白く古事記を見せてくれる。 | 2008年12月 |
陽気なイエスタデイ | ○ |
著者の過去の出来事を題材にしたエッセイ集。 |
2008年8月 | |
安部晋三 | 美しい国へ | ○ | 政治家「安部」の考えがよく表現されており、首相としての活躍を期待させる本だった。しかし、本自体は少しくどく、もっと薄い物でも良かったと感じた。 | 2006年10月 |
有川浩 | 空の中 | ◎ | 1、2ページを読み始めると、『200X年・・・・・・・・快調なエンジンはあっという間に機体を1万9000メーターに上げた。そして2万、その高度に到達したとたんに機体が爆発炎上した』・・。面白そう!っと即購入して、読み始めた。 | 2008年7月 |
い | ![]() |
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池澤夏樹 | 光の指で触れよ | ☆☆☆☆* |
風力発電の技術者の林太郎、専業主婦の妻ナオミ、高校生の息子と幼稚園児の娘の四人家族は、林太郎の不倫がきっかけで、妻と娘が家を飛び出してオランダに住むことになった。家族は崩壊へ向けて進むが、家族一人一人の心の動きを整然とした文章で描く。 |
2009年1月 |
池永陽 | 雲を斬る | ○ | 仇を探して江戸に来た貧乏長屋に住む浪人「由比三四郎」が繰り為す剣豪人情物語。軽快なタッチで生きいきと描かれており、どんどんページが進んだ、楽しい本だった。 | 2006年8月 |
伊坂幸太郎 | ラッシュライフ | △ |
今、読みたい新潮文庫第3位と帯が付いていたので、買ってみたが、今一だった。 |
2008年1月 |
石原結寛 | 春夏秋冬「体を温めて」病気知らず! | ○ | 35度台に下がっている体温を一度上げて、36度台にするだけで免疫力は5〜6倍強くなるらしい。たったそれだけで、病気を遠ざけることが出来るとある。 本書は体内の水の量が体温や病気と関係しているといい、体温を上げる方法を季節ごとに示している。 |
2007年12月 |
石和鷹 | クルー | △ |
柔不断で不倫を繰り返す男とその家庭の崩壊と再生を描いた作品。芸術選奨文部大臣賞受賞作とあるが、あまり好きになれない作品だった。 |
2007年11月 |
石持浅海 | 月の扉 | ○ | 不登校などの問題児を僅か数日間で治す特殊な能力を持つ『師匠』を慕う3人が、那覇空港でハイジャックをする。目的は逮捕された師匠を単に空港に連れて来させるだけ・・・ | 2007年5月 |
絲山秋子 | 海の仙人 | ◎ | 川端康成文学賞を受賞した期待の新鋭の初長編とのこと。一気に読んでしまった。 社会に適応できず一人暮らしする主人公「河野」と二人の女友達「かりん」「片桐」との話。そこにファンタジーと呼ばれる神様が絡んできて、不思議な世界を形成している小説。読んでいて、ふんわりとした暖かな風を感じた。 |
2006年3月 |
市川拓司 | そのときは彼によろしく | ○ |
長澤まさみ主演映画の原作です。同僚が読んだ本を回して貰いました。こてこてのラブストーリーです。 |
2008年1月 |
伊東剛 | 大地の彩 写真集 | ○ | 確か美瑛から富良野に入る深山峠に、著者の写真館を見かけたように記憶している。拓真館で素晴しい写真を見た後だったので、素通りしてしまった | 2008年5月 |
井上清司 | 花の魅力を撮る | − | 鉢植えを買ってきて、室内や背景のきれいな屋外で花のクローズアップ写真を撮る。廿樂さんの本と同様に、背景紙や銀レフ、三脚の使用が必須の撮り方。 | 2006年8月 |
井上ひさし | ふふふ | △ | 一つの話題が数ページのエッセイ集。 著者の博識と観察力には感心させられるが、全てに落ちがあり、楽しく読めた。 | 2006年9月 |
井上靖 | 氷壁 | ◎ | 穂高でのザイル切断事故をモチーフにした小説。解説には恋愛小説となっているが、私としては??。 | 2006年4月 |
今江祥智 | 袂のなかで | ○ |
ほんわりした小説という感じだろうか、ゆったりとした気分で読める本でした。 |
2006年6月 |
う | ![]() |
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上野創 | がんと向き合って | ◎ |
26歳の著者が突然『睾丸がん』の宣告を受け、翌日入院、明後日手術となった。既に癌は肺にも転移している最悪の状態。 |
2007年4月 |
植松三十里 | 千の命 | ☆☆☆** | 江戸時代に実在した産科医『賀川玄悦』を描いた伝記的小説。自分の母を出産時に亡くしたことから、医者になることを決意し、独学で世界的に知られる医師にまでなる。 職業の自由が殆どなかった江戸時代に、家を飛び出してくず鉄集めと鍼治療で生計を立てながら目標に向かう姿は凄い。 |
2008年12月 |
薄井ゆうじ | 午後の足音が僕にしたこと | △ | 一つの作品が10頁程度の超短編、22作が纏められた短編集。 やる気の起こらないけだるい男の内面が見えてくる主題がほとんど。読んでいて、「なんだこいつは」と思いつつも、最後まで読ませる何かがあった。 |
2006年8月 |
内海隆一郎 | 風のかたみ | ○ |
現代に生きる主人公達が、ふと、3、40年前の過去を思い出す。人の性格や生き方は変わらない、そして誰もが過去を積み重ねて生きている自分がいる。 |
2006年9月 |
海月ルイ | 十四番目の月 | ☆☆☆☆* |
誰も死なないし、誰も捕まらないちょっと変わったミステリー。 |
2008年12月 |
え | ![]() |
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絵門ゆう子 | がんと一緒にゆっくりと | ○ | 『あらゆる療法をさまよって』の副題にあるように、癌告知を受けてからの著者自身のさまよい続けた治療実績が心の揺れと共に記されている。 読んでいて辛い闘病記だった。 | 2007年5月 |
遠藤周作 | おバカさん | ☆☆*** | 銀行員の隆盛の所にペンフレンドだったフランス人がやってくることになった。ナポレオンの子孫ということで、妹の巴は期待をしたが、想像と現実とのあまりの落差にガックリとする。 そんな彼が、いくつかのトラブルに巻き込まれていくが・・ |
2009年2月 |
生き上手 死に上手 | ☆☆☆** | あとがきで、「家族が茶の間に集まって、その中で、父親が息子や娘に自分の人生経験をふくめてポツリポツリ無駄話をする−−そんなエッセイ集を作りたい」と著者が書いているが、まさにその通りのエッセイ集に仕上がっている。 | 2008年9月 | |
心の航海図 | ○ | 著者が新聞か雑誌の連載に書いていたものを纏めて一冊にした本なのだろうか、時事問題を取り上げたエッセイが多い。 そして、著者の素直な気持ちが語りかけるような文体で書かれており、「ほんとそうだな」と頷きながら楽しく読めた。 |
2008年8月 | |
お | ![]() |
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大石直樹 | パレスチナから来た少女 | ○ | イスラエルとPLOとの間で繰り広げられる謀略戦と女テロリストの戦い、それにパレスチナ難民キャンプで起きた虐殺を生き残り日本で育てられた少女が絡み合って繰り広げられるミステリー。冒頭数ページで血の気が引く衝撃を受け、一気に引き込まれていった。 | 2007年10月 |
大島真寿美 | 虹色天気雨 | ○ | エッセイストだったろうか、雑誌記者だったろうか思い出せないが主人公の市子と幼馴染の奈津とまりを中心とした都会に住む30代後半の女性達の日常を軽快なタッチで描いた作品。 | 2006年12月 |
岡島二人 | 99%の誘拐 | ◎ |
誘拐の動機が世間常識と異なっており、最先端のITを駆使しているサスペンス。 |
2006年1月 |
岡田尊司 | 脳内汚染 | ○ | ゲームやインターネットが子供に与える影響は感覚ではわかっていたが、ここまでのデータで示されると「恐怖」を感じる。 これから子供を持つ若い世代に、是非読んで欲しい本である。 自分の子供や家庭を幸せにするために。 |
2006年2月 |
小川洋子 | 博士の愛した数式 | ◎ | 事故によって80分間の記憶しか残らない元数学教授とそこに勤めることになった家政婦とその10歳の息子の心温まる物語。 | 2006年1月 |
沈黙博物館 | ○ | 何でこんなことを考えたのだろうというのが、読み始めに持った印象だ。 街の名前も登場人物の名前も一切出てこないし、博物館は亡くなった人の『形見』を展示するというとんでもないのもであり、僧侶が修行で行き着く先は、『沈黙』。そう、不思議な世界の中の出来事だ。 |
2007年11月 | |
荻原浩 | あの日にドライブ | ☆☆*** | 左遷に反発して会社を辞めた40代の牧村、ドライバーとしてタクシー会社に勤務するが成績は上がらない。仕事は面白くなく、家族からも孤立しかかっている。 そんな状態だから、学生時代の恋人と結婚していたら、あの会社に勤めたら・・・と人生の分岐点から違う人生を空想する楽しみを見出した。 |
2008年12月 |
神様からのひと言 | ○ | バブルの崩壊で会社を辞めた男性の物語。ユーモアのある軽いタッチで、会社生活と独身男性の恋を描き出し、現在の多くの会社に潜んでいる問題点を浮き出している。 | 2008年4月 | |
小澤徳太郎 | スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」 | ◎ | スウェーデンと比較して、日本の現状を明快に批判している。環境問題に興味のある方にはお薦めの本です。 | 2006年7月 |
乙川優三郎 | 冬の標 | ◎ | 幕末の激動期に、自分の人生を生き抜いた女性のダイナミッ クな半生が描かれている。人はなぜ生きるかを「絵画を生きがいとする女性」と「しきたり」を通じて語りかけるいい本だった。 | 2006年1月 |
霧の橋 | ○ | 武士を捨て紅を製造販売する小店の主人になった惣兵衛と妻おいとの物語。 完全に商人になりきれない惣兵衛に対して、大店が乗っ取りを図る。やっと築いた妻との平和な家庭を壊されてたまるかと、必死に対抗策を練る惣兵衛。その過程で段段と商人になっていく。一方、夫婦関係は円満に推移するが、ある事件からギクシャクしだす・・・ |
2006年2月 | |
恩田陸 | ユージニア | ☆☆☆** |
数十年前に起きた大量毒殺事件。それに関連した人々それぞれの観点から、事件を振り返る。そして徐々にその真相が明らかになってくる・・ |
2008年10月 |
夏の名残りの薔薇 | △ |
第一の印象は変わった本だなかな。ミステリーのようであり、誰も死なないし謎解きもないのでミステリーでない。でもやっぱりミステリーなのかなという、本だ。 |
2008年4月 | |
蛇行する川のほとり | ○ | 女子高生たちのひと夏の物語。憧れの上級生・香澄と芳野から、演劇で使用する背景画の作成をしようと、合宿に誘われ、胸躍らせて参加する毬子だったが、そこに待ち受けているのは、子供時代の秘密・・・。 | 2007年8月 | |
ライオンハート | ○ | 時空を超えて愛し合う美しい娘と男の恋愛?物。 読み始めるとめり込んでいき、一気に読んでしまった。2005年度今読みたい新潮文庫の第1位の本だ。 | 2006年1月 | |
ねじの回転(上、下) | ◎ | 近未来の国連が時間遡行装置を用いて、過去に介入して歴史を改変・修復しようとする。2.26事件を改変しようと送り込まれた国連職員と歴史の真っ只中にいる反乱日本軍青年将校たちとが織りなす物語。 | 2006年1月 | |
か行 | ![]() |
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カイル・ヴァン・ウォルフレン | 世界が日本を認める日 | ○ | タイトル通り、日本の今後たどる道をアメリカを中心とした政界情勢の中で示している。 結論はアメリカ追随をやめること、アメリカのフィルターで世界を見ないこと、欧州との関係を重視することにある 著者は日本駐在をしていたオランダの記者であり、欧州人の目から見た世界観が述べられている。アメリカからの情報発信が多い中で、面白い本だった。 |
2006年1月 |
角田光代 | 小さな幸福 | ☆☆*** | 12人の主人公の一番心に残るデートからなる短編連作だ。小説とは別に、女性達が投稿した心に残るデートが多数掲載されている。 | 2009年1月 |
梶尾真治 | つばき、時跳び | ☆☆☆☆* |
幽霊を見た。顔が良く見えなかったので、もう一度見ようと良く出現する廊下で転寝をする主人公。そこで見たのは、洗い髪を乾かすあまりにも美しい女性の幽霊だった。 |
2009年4月 |
鹿嶋敬 | 雇用破壊 | ○ | バブル以降に増加してきたパート、派遣社員の問題を雇用 側、労働者側、社会問題の視点から取り上げた一冊。 | 2006年2月 |
風野潮 | 森へようこそ | ○ | 植物再生に携わる父と子供たちのメルヘンチックな物語。小中学生に是非読んで欲しい本だ。 | 2007年3月 |
片桐一男 | それでも江戸は鎖国だったのか | ☆**** | 本書の副題は『オランダ宿 日本橋長崎屋』とあり、本書はまさにそれがどんなものかを、史実を調査して纏めたものだ。長崎屋そのものの資料は殆ど残っていない。著者はその他の文献・資料を調査して、長崎屋関連の事実を探し出して、纏めている | 2009年2月 |
桂望実 | 明日この手を放しても | ◎ | 19歳で突然失明した少女と家族の物語。愛情たっぷりのハートフルな小説だ。 失明した凛子は、途中失明の喪失感からやっと立ち直り始め、白い杖での歩行訓練を始める。そんな時、視覚障害者をテーマに漫画の原案を凛子にという話が持ち上がった。 躊躇する凛子に『頑張れ』と言った父が突然行方不明に。 |
2007年11月 |
鎌田實 | がんに負けない、あきらめないコツ | ○ | 癌にならない、なった人は癌に負けないコツを紹介しています。最後に書いてある「負けないコツ七か条」 | 2008年5月 |
上坂冬子 | 抗老期 | ☆☆*** | 老いを感じるのはどういう時だろうか、著者はその一つとして『昔のことを鮮明に思い出す』ことと言っている。これは同感だ。 30代、40代の頃よりも、その頻度が上がっているように感じる。 |
2008年12月 |
上村達雄 | 夫婦が試されるとき | ☆☆☆** | 副題には「アルツハイマー病の妻と生きる」 著者は子供の頃から身体が弱く、妹と共に結核に侵される。妹は亡くなるが自分は生き残り、やがて保母さんで既に40歳に到達していた7歳年上の奥様と出会う。 そして定年後に、妻がアルツハイマーを発病。現在の千葉県の老人施設に入る。 |
2009年2月 |
神山裕右 | サスツルギの亡霊 | ○ | 南極観測隊を舞台にしたサスペンスだ。前作がケービングでの洞窟内サスペンス、今回が南極と限界の地が好きな作家なのだろうか? 面白かった。 | 2006年3月 |
カタコンベ | ○ | ケイビングスペシャリストが主役のミステリー。 殆どが洞窟の中でのアクションであり、一般人にはなじみない世界でストーリーが展開するのが面白い。ワクワクしながら一気に読める作品であった。 | 2005年5月 | |
川上健一 | 地図にない国 | ☆☆☆☆* | 頭にデッドボールを受け、恐怖感から野球が出来なくなったホームランバッターの三本木慎。引退かそれとも復帰かと悩み、心の休養のために欧州を旅する。そこでであった者は・・・ | 2009年2月 |
風の仲間 | ○ |
ニューヨークのパブリックゴルフ場を舞台に、そこをホームコースとしている謙二とその仲間達が繰り広げる出来事を軽快なタッチで描く短編小説集。 |
2008年5月 | |
川上弘美 | センセイの鞄 | ○ | 30代半ばのOL「ツキコさん」と高校時代の国語の教師「センセイ」の恋愛小説。主人公「ツキコさん」の随筆様に書かれており、短編を集めた様な本だ。 | 2006年5月 |
光ってみえるもの、あれは | ◎ | 思春期の心の揺れを描いた作品。登場人物が鮮やかに描かれており、自分の若いときを懐かしく思い出した。 | 2006年4月 | |
蛇を踏む | × | 裏表紙の「蛇を踏んだ。『踏まれたので仕方ありません』と声がして、蛇は女になった・。『あなたのお母さんよ』と・・・」と読んで、メルヘンの世界を予想して読み始めた。 しかし、期待に反して・・・ 全く面白くなかった。 |
2005年12月 | |
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菊池英博 | 増税が日本を破壊する | △ | 現在の財政再建は「粗債務」で見ているからで、国家財産の多い日本は「純債務」で債務を見るべきだという著者の主張が繰り返し述べられている。 読んでいてちょっとくどかった。 | 2006年3月 |
菊地秀行 | 懐かしいあなたへ | × | 主人公の主体が非常に不安定な物語の短編集。 「どこへ」「単身赴任」「俺と俺」「仮面生活」まで読んで止めた。 | 2006年3月 |
岸本葉子 | がんから始まる | ☆☆☆** | 著者はエッセイ作家で、2001年にS字状結腸がんが見つかる。その発見から病院探し、手術、予後までの闘病記。その当時の心境を包み隠さず、冷静に見つめて書いている。そして、Wikipediaで見るとその後は元気に作家活動を続けられているようで、ほっとした。 | 2008年11月 |
杵島隆 | 櫻の四季 写真集 | △ |
年の桜のシーズン、気に入った写真が撮れなかった。図書館に行くと標題の写真集があったので、借りてきた。見ていて、ワーッと感激する写真がない。 |
2008年5月 |
桐生典子 | 金色の雨がふる | △ | 現代に生きる主人公「奈生子」と過去に生き亡霊としてさまよう「アヤ」とが織りなす愛の生き様を、明治と現代2つの時代を交錯させて描いている。独立に進行する二人の時代を超えた二つの物語は、やがて接点を持つことになるが、人の「心」と「生」をテーマにした小説だ。 | 2006年11月 |
桐野夏生 | 魂萌え! | ◎ |
会社の同僚女性が面白いからと貸してくれた本。 |
2007年9月 |
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熊谷達也 | 邂逅の森 | ○ | 明治〜昭和にかけて、秋田の山奥でマタギとして生きた男・富治の半生を描いた作品。当時の貧しい暮らしや山の神や伝統を重んじる暮らしを通じて我々に富治が語りかける。 | 2006年1月 |
倉阪鬼一郎 | 夢見の家 | × | タイトルからどんなファンタジーが展開されるのか、超能力者がでてくるミステリーかと、期待を胸に読み始めた。 しかし、ガックリ、ホラーだった。 私の好みではないので、×とした | 2006年10月 |
倉本四郎 | 往生日和 | ☆☆☆** |
本書は両親を引き取った末っ子夫婦と父、兄弟たちの確執など、最期の数ヶ月間を物語る。 |
2008年12月 |
玄侑宗久 | まわりみち極楽論 | ◎ |
帯に「中高年危機のために送る体と心が『楽』になる方法」とあり、手にとった作品。 |
2006年12月 |
こ | ![]() |
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小池真理子著 | 水底の光 | △ |
パレ・ロワイヤルの灯、水底の光、愛人生活なのど6編を収めた短編集。妻子ある男と若い女の恋と別れ、共に不倫の男女、妻子ある男と離婚した女、未亡人と金のある男の話・・・などなど、楽しい恋愛ではない話ばかりだ。 |
2008年3月 |
黄文雄 | 中国こそ日本に謝罪すべき9つの理由 | △ |
今の日本と中国の関係を史実に基づいて展開している。 |
2006年1月 |
児玉知之 | 「名医」のウソ | ☆**** | 出張の帰りに立ち寄った本屋で手に取った本。副題に「病院で損をしないために」とあり、帯には「知らない患者はバカを見る! 病院ガイドではわからない本当のポイント」とあり、読む気になった。 | 2008年10月 |
小杉健治 | 父からの手紙 | ☆☆*** | 主人公の麻美子は好きな男性の会社を救う為に、好きでもない男との結婚へ進む。それに反対する弟。 やがて、婚約者の男が殺され、殺意を日記に書いていた弟が逮捕される。 弟を救うべく、麻美子が必死で動く。その糸口に、子供の頃失踪した父が・・・ |
2008年11月 |
小林淳宏 | 定年からが面白い | × | 昭和59年に定年を迎えた著者の現役時代と定年後を纏めた本。定年後は年金と朝4時から6時までの早朝翻訳の翻訳料で、趣味三昧で暮らす。 ちょっとついていけなかった。 |
2006年7月 |
さ行 | ![]() |
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笹本稜平 | 極点飛行 笹本稜平著 | ○ | 南極を舞台にした冒険サスペンス。 想像を絶する極寒の南極で、飛行アクションや戦争まがいの攻防を繰り広げるが、そんな中での初々しい主人公の恋。映画にしたら面白そうな小説だ。 |
2008年4月 |
さだまさし | 眉山 | ◎ |
昨年映画化された『眉山』の原作だ。是非とも映画を見てみたいと思わせる読後感を与えてくれた感動作だった。 |
2007年7月 |
佐藤多佳子 | 黄色い目の魚 | ◎ | 本屋大賞になっているのが分かる、ほんのりと切ない青春小説だ。もう遥か昔に通り過ぎた青春だが、自分の青春と重ね合わせ、こんな本はいつ読んでも心がほっとする感じがする。 | 2008年7月 |
佐藤典司 | 経済成長はもういらない | ◎ |
「経済成長はなんだろうか。それはスポーツジムにあるランニングベルトのようなものではないか。駆け出せば、目の前のメーターのデジタル表示は増え続ける。だが、実際はそこに突っ立ったままだ。せわしなく足を動かしても、目指すところは、蜃気楼のようにかなたに見え隠れするだけで、今日も同じところを巡っている。 真の成長とは、もっと確かのものを手に入れることではないだろうか。」 |
2006年11月 |
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重松清 | カシオペアの丘で | ○ | これまでの人生で、人を許せないことや自分を許せないことってあるでしょうか。その為に、自分の人生が左右されているようなことが。本書はその『許し』が主題の物語だ。 | 2007年9月 |
ビタミン F | ○ | 若くはないが歳もとってない、丁度中年に向かう年代30歳後半の男性の心情を描いた短編集。 | 2008年7月 | |
流星ワゴン | ○ | 人生に疲れた中年男が、過ぎ去った人生の分岐点を現在の視点で体験する辛い不思議な体験を通じて、再生のきっかけを掴む物語。 | 2006年1月 | |
最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙 | ◎ |
戦時中に米軍は確保した手紙や日記を、日本人の思考方法、軍情報を得る為に解読した。その記録が米国の図書館に残っていたそうだ。 |
2007年8月 | |
実川真由 | 受けてみたフィンランドの教育 | ◎ | 真由さんが高校2年の時にAFSのシステムで留学したフィンランドでの体験を、母親の元子さんがそれを引き取り親としての立場からの感想と教育システムの差異などについて記している。 教育や人生のついての両国の考え方の相違などを、体験に基づく実例で示しており面白い。 高校生や多くの親達、教育者、政治家にも是非読んで欲しい本だ |
2007年11月 |
司馬正次 | ブレークスルー・マネジメント | × | ちょっと分かりづらく、くどい。 読んでいて面白さがなかった。 | 2007年2月 |
司馬遼太郎 | 戦国の忍び | ○ |
史実に基づいて書く司馬さんの小説。 |
2007年4月 |
志水辰夫 | うしろ姿 | △ |
人生のたそがれを迎えた主人公を描いた短編集。7編が収められているが、いずれも心にしみる作品だ。しかし、やっぱり短編は個人的に好きでないので、△評価。 |
2006年2月 |
ジョニー・ハイマス | 鳥居のある風景 | ◎ |
著者の後書きに、『35年前に日本にやってきて、瞬時にこの国に魅せられた。日本の自然、文化、歴史、代々受け継いできた農業と漁業の技術、そして仏教と神道の芸術を撮影することに深い情熱を感じた。』とある。 |
2008年1月 |
白石一文 | すぐそばの彼方 | ○ | 皆さんの本を選ぶ基準は何でしょうか? 私の場合、まずタイトル。本屋さんで歩きながら文庫本を探すが、タイトルに興味を持たないものはまず手に取らない。 次に著者。 好きな作家、以前読んで面白いと思った本の著者の本があれば手に取る。 本書はその両者でヒット。一瞬の光は面白かったし、タイトルがいい。 |
2005年11月 |
真保裕一 | 誘拐の果実(上、下) | ◎ |
誘拐ものミステリーだが、その動機、手法が独創的であり、一気にはまり込んだ。読後感も実にすっきりした本だった。 |
2006年4月 |
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瀬尾まいこ | 天国はまだ遠く | ○ | 瀬尾さんらしい、メルヘンチックな自己再生本だ。 自ら転勤赴任した丹後での印象からこのような作品を仕上げたのだろう。作家というのはやはり感性が鋭いと思う。 |
2007年4月 |
幸福な食卓 | ◎ | 朝食は必ず全員一緒に採る。 そんな家庭から母が出て行った。残された父と息子(直)、娘(佐和子)が囲む食卓で「お父さんは、お父さんをやめようと思うんだけど・・・・」と父が話すところから物語が始る。 | 2007年1月 | |
関口尚 | そのままの光 | ☆☆☆** | 青春小説と言うのだろうか、思春期の少年時代の友や異性との関わり、心の動きが描かれていた。いずれも、ちょっと大人になった頃に振り返る形式になっており、感傷が伴う。読む内に自分のその時代が心に懐かしく甦ってきた。 | 2009年2月 |
瀬名秀明 | 八月の博物館 | ○ | この作家の頭の中はどうなっているんだろうか? あまりにも複雑で奇想天外で驚かされる。 主人公は小学生のトオル。小学生最後の夏休みに偶然入り込んだ博物館から、時空を越えた壮大な物語が始る。 |
2007年4月 |
あしたのロボット | ◎ |
三重丸にしたいくらいに面白かった。 |
2007年3月 | |
そ | ![]() |
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曽野綾子 | 謝罪の時代 | ☆☆☆** | 今の日本を作家の目で見て感じたことが書かれたエッセイ。我々が日頃からおかしいなと思っていることをズバズバ言っているので、うんうん、と同感しながら読んだ。 | 2009年1月 |
た行 | ![]() |
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高樹のぶ子 | 湖底の森 | ○ |
人の死とそれにまつわる思い出からなる短編集。 |
2006年3月 |
高間新治 | 竹百態 | ○ |
四季の竹林を写した写真集。 |
2008年3月 |
武田邦彦 | 食料がなくなる! 本当に危ない環境問題 | ☆☆☆** |
温暖化は日本にとって本当に困ることなのだろうか? 著者は本州が沖縄の気温になり、北海道が本州の気温になるのだから、日本の食糧生産能力は増大するという。だから日本にとっては温暖化歓迎だと。 |
2008年12月 |
唯川恵 | ベター・ハーフ | × |
会社の同僚から貰った本です。私にはちょっとついて行けませんでした。愛し合っていたのだろうが、多くの打算を含んだ二人の結婚。その式当日に、新郎の恋人が新婦を狙って侵入。何とかその場は収まり、初夜を迎えるが・・・・ |
2008年2月月 |
立松和平 | 知床 森と海の祈り | ☆☆☆** | 著者のぼくとつとした喋りが好きで何冊が読んできたが、本書は宗教色の強い本となっている。素朴で自然と共存している知床の生活と宗教、著者らしい。 | 2008年12月 |
浅間 | ○ |
江戸時代、活火山浅間山の麓に住む女性「ゆい」の16歳から23歳までの物語。人生の幸せと無常とをゆいの人生を通して描いている。 |
2006年4月 | |
月光のさざなみ | ○ |
床の若い二人の猟師の一年を冬から秋に掛けて書いている。著者のことだから、恐らく番屋に一緒に寝起きして書いたのだろう。ちょっと暗いが彼らしい本だ。 |
2007年4月 | |
田中長徳 | カメラは知的な遊びなのだ | ☆☆*** |
『右手にライカ、ポケットにデジカメ』これが、著者の知的カメラ術。ちょっと私のスタイルとは違うかな。そういう意味で、インパクトの小さい本だった。 |
2009年1月 |
玉岡かおる | お家さん | ○ | 神戸の小さな店から日本最初の総合商社にまで発展させた実在の女性の生涯を、語り調で描いた小説だ。 女性の著者らしく、女性の視点・立場で、人の一生特に女性の一生を社会との関りと共に描き出している。明治から大正にかけて大きく時代が動く近代が描かれ、胸躍らせながら一気に読んだ。 |
2008年4月 |
ち | ||||
つ | ![]() |
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辻内智貴 | 帰郷 | △ | 同年代の男性が著者だ。本書には『帰郷』『花』『愚者の一燈』の3篇が収められているが、著者の心が現在の心境が反映していており、寂しい。 誰しも50年生きて来ると、自分の人生は何だったのだろうと思う。恐らく著者もそのような心境下の時に書いたのだろう。 そういう意味では共感できる部分も多いが・・・ |
2007年4月 |
筒井康隆 | 時をかける少女 | ○ |
時をかける少女、悪夢の真相、果てしなき多元宇宙の短編3本が納められています。いずれも著者の初期の作品とのことです。 |
2006年11月 |
廿樂美登利 | 室内で撮る花のポートレート | - |
者は50歳から写真学校に通い、プロになった女性。室内でクローズアップ写真を撮るポイントとして |
2006年8月 |
て | ||||
と | ![]() |
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堂場瞬一 | 標なき道 | ○ |
オリンピック選考レースを前に、ドーピングの誘いを受けたマラソン選手を中心とした3人の男達のレースに懸ける物語。読後感もすっきりの楽しめる作品だ。 |
2006年12月 |
童門冬二 | 小説上杉鷹山 | ○ | 財政崩壊で崩壊寸前の米沢藩を養子に入った17歳の鷹山が立て直す実話を小説化したもの。現代の企業改革(リストラ)と重ね合わせて、現代風に書かれている。 | 2005年11月 |
な行 | ![]() |
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南木佳士 | 海へ | ○ | 精神を病んだ医者の日常と太平洋に面した友人宅への旅行での人との触れ合いと自らの心の動きを淡々と綴った私小説。病気に打ち勝ったが、完全に回復していない著者の心や友人宅の家族模様と心の傷が素直に語られており、心に染み入る本だった。 | 2006年3月 |
に | ||||
ニコラス・スパークス | 奇跡を信じて | △ | 一言で言えばアメリカ版『地球の中心で愛を叫ぶ』でしょうか。アメリカでは260万部が印刷されベストセラーになったようですが・・・我々とは行動様式も信仰も違うのでちょっと違和感がある。 | 2007年4月 |
西川祐介 | 蛍の里 写真集 | △ | 蛍の写真撮影の勉強で借りてきた。ほとんどがシャッター開放5〜10分と、長時間開けて撮ってます。私の写真の30秒〜1分では短すぎました。 | 2008年6月 |
ぬ | ||||
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橋田壽賀子 | 旦那さま大事 山内一豊の妻 | ○ |
現代でも「子供はまだ?」といらぬおせっかい質問が、夫婦を悩ませているが、当時は大変だったと思う。そんな時代、必死に生き、大名に上り詰めた夫婦は立派。 |
2006年3月 |
橋本紡 | 空色ヒッチハイカー | ☆☆☆☆* |
軽く読める青春小説。若いときを思い出したい人向けかな(笑) |
2009年3月 |
畠中恵 | しゃばけ | ◎ |
江戸時代、妖怪達と暮らすファンタジー&ミステリー。奇想天外で楽しく読める。 |
2007年3月 |
浜崎勢津子 | 帰宅 | ☆☆*** |
誰しも中年域になると、心に穴が開いたような空白時期がある。本書は主にそんな女性の心の動きを描いた短編集。10篇が纏められている。 |
2009年1月 |
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東野圭吾 | パラレルワールド・ラブストーリー | ☆☆☆** |
この小説は、人が自分として存在する『記憶』の領域に挑戦している。そういう意味で、クローンのもう少し先を行っている。 |
2008年10月 |
容疑者Xの献身 | ☆☆☆** |
別れた夫に付きまとわれ衝動的に殺害した隣室の女性に片思いの男、天才数学者がこの女性を助ける為に完全犯罪に見せかける。 |
2008年10月 | |
さまよう刃 | ◎ | 愛する娘の死体が荒川で見つかった。少年達に陵辱され殺されたことが分かり、父親が復讐を誓う。一方、警察の捜査員達にも無力感が漂う。いっそ、復讐を果たさせてあげた方が良いのでは・・・と | 2008年7月 | |
ダイイング・アイ | ◎ | 主人公はバーテンダーの慎介。2年前に交通事故を起こしたが、その記憶がない。そんな彼に、色々な災いが引き起こされる。ちょっと嬉しいアバンチュールも。 | 2008年7月 | |
流星の絆 | ○ |
幼少の頃に両親を惨殺されてしまった三兄弟が、時効成立寸前の14年後に犯人を見つけ、警察に逮捕させようと活躍するミステリー。 |
2008年4月 | |
分身 | ◎ | 「面白かった」が一番の感想。一気に読んでしまった。 核移植、クローン、権力者の横暴、親子愛、そして未も知らずの二人に湧き上がる気持ち・・・そして東京と北海道で交互に進行するスリリングな展開。一気にページが進んだ |
2005年11月 | |
鳥人計画 | ○ |
日の丸飛行隊(スキージャンプ)内での、エースジャンパー毒殺を巡るトリック殺人のなぞを解くミステリー。 |
2006年11月 | |
ゲームの名は誘拐 | △ |
でも、この本は、あまりにもいい加減に進む『誘拐』に共感が持てず、いまいちでした。ちょっと主人公が軽薄すぎるように感じます。 |
2006年06月 | |
ヒキタクニオ | My name is TAKETOO | △ |
手に取りページを開くと、『2060年、オリンピックゲーム』とあり、『100m、夢の7秒台』・・ う〜ん、面白そう・・と私が一番目の読者になった^^ |
2008年6月 |
樋口明雄 | 狼は瞑らない | ☆☆☆☆* | 帯には『山岳冒険小説の金字塔』とあり、いかにも面白そうなので読んでみた。その通り、一気に樋口さんの描く世界にのめり込んでいった。この手の小説が好きな方にはお勧めです。 | 2009年7月 |
ヒネル・サレーム | 父さんの銃 | ○ | イラクからイタリア、フランスに亡命したクルド人作家の、自伝的小説。アメリカ・キッシンジャーがクルド人を支援した時代からフセイン政権までの間、少年アザドが見たそして体験したイラクのクルド人自治区が描かれている。 | 2007年7月 |
平田剛士 | そしてウンコは空のかなたへ | ○ |
読んでいる人が『廃棄物リサイクル』を考えやすいように良く整理され、問題提起されている。 |
2006年8月 |
平谷美樹著 | 運河の果て | ☆☆☆☆☆ | 西暦2800年の世界を描いたSF小説。3人の主人公からなる3つのストーリーが同時進行して最後に交錯する。読みづらく最初はいまいちかな、などと思い読み進んだ。しかし、3つのストーリーのいずれもが面白く、読み応えがあった。 | 2009年4月 |
平山瑞穂 | 株式会社ハピネス計画 | △ | 純粋な気持ちと屈折した心を持った若い男の再生物語といえばいいのだろうか。 失業して実家に戻っている主人公が、幼馴染の友人のはちゃめちゃな計画に振り回されながら、自分を見つめなおす。 |
2008年5月 |
広瀬正 | ツィス | ☆☆☆** |
ちょっと古いパニック小説だ。 |
2008年9月 |
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藤井素介 | 雲の中の少年 | ○ |
できれば小中学生に読んで欲しい本だ。 |
2007年4月 |
藤川太 | サラリーマンは2度破産する | ○ |
著者は早期に将来のキャッシュフロー・シミュレーションをすることを薦めています。何もしなければほとんどのサラリーマンが子供が大学に行く時期と、老後の2度破産すると説いてます。 |
2007年4月 |
藤沢周平 | 密謀(上、下) | ☆☆☆** | NHKの大河ドラマ『直江兼続』を藤沢周平が描いている。ドラマは戦国ドラマ的な勇壮な展開というよりも女性的に描かれており、いまいち面白くない。主人公の兼続も女々しい。 だが、本書に描かれている兼続は戦略家であると同時に勇敢な武将だ。そういう意味でドラマと対応して読むと面白い。 |
2009年3月 |
風の果て(上、下) | ○ | 少年時代から藩の執政・家老になるまでを描いた時代小説。今の時代にも通じる機微を含んだ著者らしい長編だ。丁度NHKの木曜時代劇で放映されると知り、その前にと慌てて読んだ。 | 2007年10月 | |
隠し剣秋風抄 | ○ |
映画化された『武士の一分』=『盲目剣谺返し』をはじめ9編の短編が納められている。いずれも、主人公が「隠し剣、秘伝の剣」で窮地を脱する面白い話だ。 |
2006年1月 | |
静かな木 | ◎ |
岡安家の犬、静かな木、偉丈夫からなる3短編で構成されいる。いずれもほのぼのとした人情を描いており、思わず笑みがもれる楽しい本だった。 |
2006年3月 | |
冤罪 | △ |
下級武家の日常と人情を描いた作品集。作品としては面白い。 |
2005年12月 | |
蝉しぐれ | ○ |
平和な日々を過ごしていた下級武士の長男の主人公が、藩内の跡継ぎ争いに巻き込まれた父の切腹から、どん底の生活になる。剣の修行に打ち込みながら、隣家の少女への淡い恋、固い友人との絆を通して、真直ぐに生き、再度勃発した跡継ぎ争いを知恵と勇気で切り抜け、立身出世する物語。 |
2005年8月 | |
藤田宜永 | 転々 | △ |
を殺した中年男と、自分の生い立ちに引け目を感じ投げやりに生きる若者の人生を遡る短い旅の物語。 男に連れられ、東京都内の歩く旅をする過程で、自分の過去と恋、人生を見つめ成長していく若者の様子が描かれている。最後に謎解きのあるミステリー |
2005年10月 |
藤野千夜 | 中等部超能力戦争 | ☆☆*** |
題名から超能力物で、七瀬ふたたび並みの物語を期待して読み出した。でも超能力なんて全然出てこない、ちょっとがっかりだった。 |
2009年3月 |
藤原緋沙子 | 潮騒 | ○ |
浄瑠璃長屋春秋記との副題があるシリーズ物時代小説。 |
2006年7月 |
藤原正彦 | 国家の品格 | ◎ |
入院中の書店で手に取り、冒頭の「はじめに」を読み、これは面白いと購入。後で、ベストセラーになっていると知った。 |
2006年4月 |
船戸与一 | 降臨の群れ | ○ |
インドネシアでのプロテスタントとイスラム住民の対立と内戦を描いた物語。ごく普通に暮らしていた一般市民が洗脳され、武器を取り、それまでの隣人や幼馴染を殺していく。世界のあちこちで勃発している内戦で、まさに今起こっている姿が描かれている。読んでいて辛くなる小説だった。 |
2008年7月 |
夢は荒れ地を | ○ |
カンボジアを舞台に、日本を捨てクメール人の識字率向上、人身売買撲滅のために必死で動く日本人を描いた小説。 |
2006年3月 | |
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ポール・ギャリコ | 雪のひとひら | ○ |
「人はなぜ生きるのか」、その意味を一人の女性の一生を通じて描いています。もっとも本は女性ではなく、『ひとひらの雪』を主人公にして擬人法で描いていますが・・ |
2006年12月 |
保坂修司 | サウジアラビア−変わりゆく石油王国 | ○ | 2005年発行の最新のサウジアラビアの状況が記載された良本。 人民の様子、宗教、教育、政治が過去から現在まで分かり易く纏められている。 サウジを旅行する人、出張する人には是非おすすめ。 | 2005年10月 |
星野泰三 | 超免疫力 | △ |
をはじめとする病気に打ち勝つためには、西洋医学だけでなく、それと併用して自らの免疫力を高めることが大事だと著者は主張する。 |
2007年7月 |
穂村弘 | 本当は違うんだ日記 | ☆**** | 自分の思うことが出来ず、本当は違うんだという女々しい男の話。読んでいて嫌になったので、途中で読むのをやめた。 | 2009年3月 |
堀田あけみ | 声が聞きたい | △ | 個人からの依頼で「人の話を聞く」、もしくは「人に話をする」という会社を興した姉妹を中心に起きる日常を描いた作品。 | 2008年7月 |
本多孝好 | MOMENT | △ | 死ぬ前にひとつ願いがかなうとしたら・・・ 末期患者の願いをかなえつことで成長する病院清掃アルバイトの主人公。 4つの願いが描かれており、必ずしも共感しないものもある。 最後願いは安楽死。 |
2005年11月 |
真夜中の五分前 Side A side-B |
☆☆☆** |
軽いタッチの恋愛小説だ。主人公は広告代理店に勤める「僕」。 単なる恋愛小説でけでなく、この会社の権力争いに巻き込まれる「僕」を中心に、サラリーマン小説的な一面もあり、面白い。 |
2008年9、10月 | |
ま行 | ![]() |
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マイクル・クライトン | 恐怖の存在 | ☆☆☆☆* | 本書はこのCO2排出と地球温暖化を扱ったサスペンス。ただ普通の小説と違うのは、温暖化に関する膨大なデータが出てきて、温暖化問題そのものを読者に考えさせるものになっている点だ。 | 2008年12月 |
前田真三 | 前田真三集 完全版 | ☆☆☆☆☆ |
美瑛の拓真館で有名な風景写真家の全集だ。一枚一枚の写真にどう考え、設定して撮ったかが真三さんの言葉で書かれている。 |
2008年11月 |
マーク富岡著 | 300人のユダヤ人にYESと言わせた技術 | △ | 読んでみて思うのは、交渉をする人間として当たり前のことをしっかりと書いていること。でも、読むと当たり前でも、実際にそれを実行している人は少ないし、自分自身でも出来てない。 |
2007年7月 |
丸山健二 | 野の庭 | △ |
作庭、写真と言葉とあったので借りてきたが、写真も言葉もいまいち。ちょっと残念だった。 |
2007年5月 |
み | ||||
三木卓 | 裸足と貝殻 | ☆☆☆** |
小児麻痺で足が不自由な小学生「豊三」の満州引き上げから、高校生までの暮らし出来事を綴った本。まるで伝記のようだ。著者の私小説なのだろうか。 |
2008年9月 |
三崎亜記 | 鼓笛隊の襲来 | ☆☆☆** |
三崎さんらしい不思議な世界の短編集。読み終わっての第一の感想は、そうしてそんな発想が出来るのだろうということ。 |
2009年4月 |
となり町戦争 | ◎ | この本も全く奇想天外なストーリーが展開する。タイトルにあるように、となり町と殺戮を伴う戦争をする。しかも、地域振興のための一事業として。 凄い発想だ。 その戦争の開始から終結、その後までを主人公の『僕』を通して描く。 | 2007年1月 | |
失われた町 | ◎ |
貴方の住んでいる町の人全員が突然消えうせる・・・そんなことが想像できますか? もし起きたら貴方はどう対処しますか? |
2006年12月 | |
ミチオ・カク | パラレルワールド | △ |
タイトルに惹かれて読み出したが、難しかった。 |
2006年2月 |
見延典子 | もう頬づえはつかない | ☆☆*** |
早稲田文学部出身の著者の卒業論文と巻末にあった。 |
2008年9月 |
宮城谷昌光 | 孟夏の太陽 | △ | 中国春秋時代の趙家の興亡を当主4人の人柄と忠臣に焦点を当てて描いた作品。 登場人物が多く、難しい中国名なので読むのに苦労した。 | 2005年11月 |
宮嶋康彦 | 脱「風景写真」宣言 | △ |
著者の言いたいことは分かるが、自然の神秘性にこだわり過ぎているようで共感が出来ない部分もあった。読んでいて疲れたというのが、実感。 |
2007年5月 |
写真家の旅 | ◎ |
者の撮影した風景写真とエッセイ。素晴らしい写真に圧倒されました。 風景をとりたい人にはお勧めの本です。 |
200年1月 | |
宮部みゆき | 楽園(上、下) | ○ | 『模倣犯』で活躍した前畑滋子が、死んだ息子が超能力を持っていた事を調べて欲しいと相談を受ける。一人息子を亡くした母のたっての願いで、断わりきれず調べだすが、滋子自身も前回の事件の傷が癒えていない。 | 2008年4月 |
あかんべえ | ○ |
お化けの存在を信じますか? 信じなくても、いてもいいかな・・と思う人は充分楽しめる本です。 |
2007年2月 | |
名もなき毒 | ○ |
読み始めて10頁位で、アレ? どっかで読んだシチュエーションと同じだぞ・・・? そう、会長の娘と結婚した杉村一郎が主人公の『誰か』と同じだ。 著者さんはシリーズ物にするつもりだろうか。 |
2007年2月 | |
ICO 霧の城 | ○ | 彼女の作品の中では異色の本だった。これほどまでの転換が出来るとは流石に宮部さんだと感心しながら読んだ。しかし、後書きで「プレステのゲームICOをもとにノベライズしたもの」と書かれてあり、少しがっかりした。 しかし、小説として、すばらしいものになっている。 |
2006年5月 | |
誰か | ○ | 軽いタッチのミステリー。途中でほんとに宮部さんのかな?と再確認した。 財閥会長の娘と結婚した逆玉の輿男が、自転車でひき逃げされ死亡した会長の運転手の娘達のために人肌脱ぐ軽快タッチのミステリー。分厚い本だが楽しく読んだ。 |
2006年4月 | |
模倣犯1〜5 | △ |
宮部みゆきさんは好きな作家の一人で、ほとんどの本を読んできたが、この本はいまいちだった。個人的には短編よりも長編小説のほうが好きだが、この本は何か無駄に長いような気がした。 |
2005年12月 | |
宮本輝 | 約束の冬 | ○ |
主人公は留美子だろうか、それとも桂二郎だろうか。タイトルからすると留美子だが・・ |
2006年2月 |
星宿海への道 | ○ | タクラマカン砂漠で行方不明になった義兄、その兄の人生と消息を捜し求める主人公、義兄の子を身ごもった内縁の妻及びそれに関連する人々との人生模様を描いている。 | 2005年10月 | |
む | ![]() |
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村上春樹 | 羊をめぐる冒険 | ☆☆☆☆* |
村上春樹さんらしい小説だ。書評を見ると初期の三部作の一つとある。奇想天外な展開で、冒険とタイトルにあるようにエンターテイメント的な要素もあり、楽しく読めた。 |
2008年9月 |
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド | ○ | いつもながら著者の頭の中はどうなっているのかな、と思う話の展開だ。心が慌しい時に読み始めたら、さっぱり物語が入ってこず、もう止めようかと思った。 でも落ち着いて読み始めると、一気に引き込まれた。 |
2008年6月 | |
TVピープル | ○ | なんといったらいいのだろうか、何だこれは!と思いながらも、不思議な感覚の世界に引きずり込まれていった本だった。 非現実的な全く想像がつかないような世界がたんたんと描かれた短編集だ。 TVピープル、飛行機、我らの時代のフォークロア、加納クレタ、ゾンビ、眠りの6編が納められている。 いずれも精神のひずみを描いているのだろうか。 |
2008年3月 | |
国境の南、太陽の西 | ◎ |
一人の男の小学生時代から30歳後半までの半生を、男の視点で描く。著者らしい美しい文章で、どんどん物語りに引き込まれていった。男は自分を変えなくては、そして成長しなくてはと常に考え、このままでいいのかと自問する。仕事、恋人、家庭までも。 |
2007年6月 | |
スプートニクの恋人 | ◎ |
主人公の『僕』、僕が大好きな『すみれ』は女性にしか興味がない、すみれが大好きな女性『ミュー』は男性を愛せない。3人の不思議な関係が、この情景のように描かれいる。読むほどに、なんとも知れない世界に入り込んでいく。 |
2007年2月 | |
アフターダーク | ◎ |
目にしているのは都市の姿だ。空を高く飛ぶ鳥の目を通して、私達はその光景を上空から捉えている・・・・ |
2008年2月 | |
村山由佳 | 天使の梯子 | ◎ |
すっかりこの作家にハマってしまいました(^-^) |
2007年4月 |
海を抱く | ◎ |
高校生が主人公の青春恋愛小説。SEX描写が多いが、若者の心の葛藤と成長をテーマに描かれており面白かった。 |
2007年3月 | |
星々の舟 | ◎ |
父、兄、自分・暁、後妻の連れ子の妹・沙恵、後妻に生まれた妹・美希、姪(兄の娘)、一つの家族に起きる出来事を家族それぞれを主人公として描く短編連作小説。 |
2006年2月 | |
村松友視 | ワインの涙 | × | 男の哀愁を綴った短編集。気持ちが沈んだ現在、余計に落ち込んでしまうので、3、4編の話を読んで止めてしまった。 | 2007年4月 |
群ようこ著 | れんげ荘 | ☆☆☆** |
有名広告代理店に勤める主人公40代女性が、お愛想だらけできつい仕事が嫌になる。そこで思いついたのが、仕事を辞めこれまでの貯金で暮らしていくこと。単純計算では月10万円で生活できれば、可能と実行に移った。 |
2009年4月 |
め | ![]() |
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目取真俊 | 群蝶の木 | × |
暗い本だった。感想はそれに尽きる。 |
2006年6月 |
も | ||||
本岡類 | 夏の魔法 | ○ |
引きこもりの青年が牧場での生活を通して立ち直っていく物語。読んでいて楽しい本だが、話がうまく行き過ぎて(理想的過ぎて)、NHKのドラマを観ているような感じだった。 |
2006年5月 |
百田尚樹 | 永遠の0ゼロ | ◎ |
戦後60年が経ったち戦争の記憶も風化しようとしている。そんな中、母が戦争で死んだ父はどんな人だったのだろうと言った一言。雑誌ライターの娘が反応し、司法試験に何度か落ち人生の目標を失った息子と共に祖父の過去調査を開始する。 |
2007年5月 |
モリンダ・シトリフォリア研究会 | ノニ・サイエンス | △ |
免疫力にいいとか、癌にいいとか言われているノニジュースのデータを知りたくて、買ってみました。 |
2007年7月 |
や行 | ![]() |
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柳澤更生 | ビタミンCがガン細胞を殺す | ○ | 2005年9月に『ビタミンCが選択的にガン細胞を殺す』とアメリカの学会で発表された。アメリカでは代替療法として多くの患者がこの治療を受けている(保険対象にはなっていない) 日本でも今年週刊誌で大きく報じられている治療法だ。 |
2008年7月 |
柳田邦男 | 「人生の答え」の出し方 | ☆☆☆** |
書名から予想した内容とは異なり、死を目前にした人達の『自らの人生の受け入れ』が主題だった。そういう意味で、重たい内容だった。 |
2008年11月 |
山崎豊子 | 花のれん | ○ |
夫の寄席道楽から船場の店を潰した女性が、夫の死後、ど根性で興行師として生き大阪の寄席を刷新して成功していく物語。吉本興業の女主人をモデルとしているらしい。 |
2006年2月 |
山田一成 | 心のままに | △ | 心のままに人生の選択をした人達が幸せになる話し。あまりにも安易な人生の選択だが、誰しもこのようなことがあったのではないだろうか? こうなれたらいいなぁ・・・と誰もが夢見る自分の人生。 それが占い師を信じることで実現するハッピーな物語。 |
2008年2月 |
山田太一 | 見なれた町に風が吹く | ○ |
胃潰瘍になり営業から広報に異動した37歳のキャリアウーマン香子は、何事にもやる気を無くす。そんな時に老人プロデューサーから映画を撮るので手伝ってくれないかと声を掛けられる。 |
2006年5月 |
遠くの声を探して | △ |
過去の出来事から脱却できず、人生を惰性で生きる男に、突然「声」が聞こえる。 |
2006年6月 | |
山田敏和 | 大山 ぶなの森から | △ | 大山の自然に見せられた著者の写真集。これを見て、風景写真は難しいなと改めて思う。著者は、ぶなの森が季節を作り、大山の四季を彩っていることに美を見つけたのだと思う。 | 2008年2月 |
山田宗樹 | 嫌われ松子の一生(上、下) | △ | 「惨殺された女性の生涯を通じて炙り出される人生の光と影を描く傑作巨編」に釣られて読み始めたが、いまいちの作品だった。 確かに、殺された女性(伯母)の人生を調べる現代を生きる若者と過去を生きる伯母の人生が交互に展開されている。 |
2005年11月 |
天使の代理人 | ◎ |
中絶の現場で働く助産婦が『中絶を無くす』為に立ち上がる物語。恥ずかしい話だが、日本でこんなに多くの中絶が行われているとは知らなかった。 |
2006年7月 | |
山本文緒 | 群青の夜の羽毛布 | ○ |
家庭に恐ろしい秘密を持った精神に問題を抱えた女性とそんな彼女を好きになった男性との恋愛小説。 |
2006年7月 |
再婚生活 | ○ |
読んでみると、タイトルとは大違いの『うつ病からの脱出=闘病記』でした(^-^) |
2007年9月 | |
山田悠介 | スピン | ○ |
この本の主人公は誰だろうか? 複数の物語と若者達の心の描写と交流が同時進行で流れている。面白い作品だ。 |
2006年10月 |
山本一力 | かんじき飛脚 | ☆☆☆** | 今で言えば宅急便だろうか、加賀と江戸を5日間で月3回も走る三度飛脚。藩の密命を帯びてある荷物を運ぶ人情サスペンス。 当時の飛脚や人々の暮らしが良く描かれており、楽しく読めた。 |
2009年4月 |
損料屋喜八郎始末控え | ☆☆☆☆* | 上司の不始末の責任を負って同心を辞め、損料屋となった喜八郎。庶民相手の商売もするが、与力の影となって、町の問題を解決していく時代小説。 | 2009年3月 | |
欅しぐれ | ○ |
江戸版企業乗っ取りといったらいいだろうか、江戸の商人の世界を描いた作品だ。 |
2007年4月 | |
梅咲きぬ | ○ |
女そして女将としての器量が抜群の江戸深川の料亭「江戸屋」の4代目『秀弥』の生涯を、江戸庶民の生活と世相を映し出しながら、鮮やかに描いている。 |
2007年6月 | |
梁石日(ヤン) | 海に沈む太陽(上、下) | ☆☆*** | 画家黒田征太郎青春時代をもとに描いたとあるが、戦後の混乱期から名を成すまでの激動の時代を描いている。当時の生活、風俗が鮮やかに浮かび上がり楽しく読めた。 | 2008年9月 |
ゆ | ||||
よ | ![]() |
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葉青 | 螢降る惑星 | ○ |
日本に留学の中国人著者の作品。きれいなタイトルに引かれて手に取った。しかし、読み始めると、「なんだこれ」の印象。止めようかなと思ったが、最後まで読んでよかった本だった。 面白かった。 |
2006年5月 |
養老猛司 | 本質を見抜く力 環境・食料・エネルギー | ☆☆*** |
対談方式で書かれているためだろうか、愚痴の言い合いのような、社会批判の言い合いのような感じがして面白くなかった。 |
2008年11月 |
横山秀夫 | クライマーズ・ハイ | ◎ |
読み始めると・・・止められなくなった。 |
2007年5月 |
吉住侑子 | 旅にしあれば | ◎ |
女一人で生きてきた50代後半の女性が、自らの病気をきっかけに、故郷に家を建てて帰る。 |
2007年7月 |
吉村昭 | 暁の旅人 | × | 江戸末期から明治にかけての蘭方医師『松本良順』の生涯を描く作品。 時系列で事象を羅列するのみで、小説としてはまったく面白くなかった。 |
2006年6月 |
吉村達也 | 月のうさぎ | ☆☆☆☆* | UFO物です。ちょっと幼稚というか単純な感じもするが、このまま映画になりそうな位に面白い小説だ。 九州で目撃情報が頻発し、自衛隊員が写真を撮影した。国会で多くのデータを示しながら『UFOがいる』と発言し・・ |
2009年3月 |
心の旅 | △ |
不登校のリハビリ学園に入れたれた17歳の主人公『渚』が、ある日突然意識を失うと自分の意思が他人の身体に入り込んでいた。 最初は自殺しようとする若い女性に、次は死の淵にある若者の中に。そして、この現象は更に続く・・・ |
2007年5月 | |
読売PC編集部 | パソコンは日本をどう変えたか | ☆☆☆** | 本書は私がフォートランを学んだ時代から現代までのPCと日本語変換の歴史が纏められており、自らのPC歴と重なり、懐かしく読んだ。 | 2008年12月 |
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リリー・フランキー | 東京タワー | ○ |
母親が甲状腺癌に掛かる・・と既に聞いているのでどうしようかと思ったけど、家にあったので読んだ。でも思っていた辛さはなかった。 |
2007年02月 |
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ロナルド・ドーア | 誰のための会社にするか | × | バブルの崩壊以降、グローバル・スタンダードの名の下に株主利益が叫ばれ、『会社は株主の物』と意見が多くなった。 著者は、この傾向に非を唱える。 会社が誰のものかは、国によって異なるべきであり、その国の社会にとって番良い形態があるはずだとの信念のもと、いろいろな観点から掘り下げている。 |
2006年9月 |
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2005年10月のブログ開設以降に読んだ本を、備忘録として簡単な感想と共に残してます。何を読もうかなと思ったときに、参考にして頂けると嬉しいです。
2010.3.22更新